で、なにからはじめたらいいんだ?
という方のために、要点を整理しながらわかりやすくまとめたいと思います。
ちなみに、iDeCoそのものをよくわかっていない方のために、iDeCoを紹介する記事を【20代は必ず読め】知らなきゃ損する『iDeCo』の情報まとめ記載しましたので参考にしてください。
というわけでiDeCoの始め方を解説していきます。
目次
iDeCoの加入者資格のおさらい
当たり前の話ではありますが、iDeCoを始めるためには、iDeCo加入資格を有していなければなりません。
iDeCoの加入資格とは
僕がまとめた表ですが、iDeCo(個人型確定拠出年金)は基礎年金である国民年金に加入していないと、口座を作ることができません。
2017年にiDeCoのルールが改正されたため、ほぼすべての人がiDeCoの加入資格を有してますから安心してください。
大原則として、「国民年金の保険料を納めている方が対象=年金が現在未納、免除の方は加入できません。
国民年金保険者は1号、2号、3号と種類がありますので確認していきます。
自営業者、フリーター、学生アルバイトの方は第1号被保険者
自営業の方や、フリーターのかた、学生アルバイトで収入のある方は第一号被保険者です。
会社員:サラリーマンやOL、公務員の方は第2号被保険者
厚生年金に加入している方は第2号被保険者です。
専業主婦(夫)の方は第3号被保険者
厚生年金に加入している夫、妻、など。配偶者という立場の方が第3号被保険者となります。
それぞれの被保険者が月々の掛け金として拠出できる金額一覧
職業(保険の種類) | 月額の拠出金額の上限 | |||
2017年改正前 | 改正後 | |||
自営業、フリーランス(第1号保険者) | 68000円 | 68000円 | ||
サラリーマン(第2号保険者) | 企業型DCなし | 確定給付型年金なし | 23000円 | 23000円 |
確定給付型年金あり | 加入不可 | 12000円 | ||
企業型DCあり | 確定給付型年金なし | 加入不可 | 20000円 | |
確定給付型年金あり | 加入不可 | 12000円 | ||
公務員(第2号保険者) | 加入不可 | 12000円 | ||
専業主婦(夫)(第3号保険者) | 23000円 |
と、このようになっています。
会社員や公務員の注意点
iDeCoの口座を開設する。どこの金融機関がおすすめなのか
iDeCoは個人型確定拠出年金のため、一人が運用できる口座はひとつだけ開設することが可能です。
株取引などが行える証券会社、街の銀行、保険会社でiDeCoの口座開設が可能ですが、ネット証券が最も手数料が安く、また口座開設までがはやいです。
iDeCo口座の手数料の安さと高さでサービスに違いはあるのか?
といったところですが、あります。
正確に言うと、
- iDeCoの資料請求などの資料に経費を使ってる会社=高い
- iDeCoの資料請求などの資料に経費を使ってない会社=安い
という図式です。
ちなみに僕がなぜそんなことが言えるかというと、7社ほどの金融機関に資料請求を行って実際に全ての資料に目を通したからです。
詳細は、【無料を利用】iDeCoの資料請求を7社からしてわかったことをまとめる記載してあります。是非参考にしてください。
資料に経費を使っている会社=ゆうちょ銀行や地銀などは手数料が高い
銀行、郵便局 | 運用期間中毎月必ずかかる手数料 | 1年間でかかる手数料合計 |
ゆうちょ | 422円 | 5064円 |
スルガ銀行 | 437円 | 5244円 |
静岡銀行 | 480円 | 5760円 |
ネット証券 | ||
SBI証券 | 167円 | 2004円 |
楽天証券 | 167円 | 2004円 |
マネックス証券 | 167円 | 2004円 |
この表では、国民年金基金にかかる手数料と金融機関に支払う手数料をまとめています。
ネット証券と銀行で取り扱う金融商品が大きく違うかというとそうでもなく、なぜか高いのは昔から担当者を選任するコストがかかるからでしょうね。これではネット証券に勝てるわけもありませんよね。
ちなみに僕のオススメはマネックス証券証券です
iDeCoの月々の拠出額を決めよう掛け金の目安はいくら?
iDeCoは将来のための『年金』を自分の裁量で決めることができます。ただ、それは時としてメリットではなくデメリットにもなります。
月々いくらくらい支出しているのかは「人による」としていえません。が、そういっては身もふたもないので少し考えてみたいと思います。
自分の年金がいくらもらえるのかの確認をしよう
以前記載した記事からの流用になりますが、年収400万の会社員が昇給なしで転職を行わず勤め上げた場合、国民年金と厚生年金合わせて166万円ほど年間で支給されます。
住む場所にもよりますが、なんとなく僕のイメージでは年間で300万円ほどのお金があれば、少しばかりの贅沢をしながら細々と生活できそうな気はします。
また、野村証券でiDeCoの資料請求を行ったところその資料にこんなことが記載されていました。
- 老後の生活費に対して月々必要な資金=27万円
- 年金受給時までに必要だと感じる金額=2173万円
最低2173万円を65歳までに準備するらしいです。最近では雇用期間を延ばす、定年再雇用の流れもはじまりつつありますし、年金支給年齢の引き上げもありますから、正直現実味がありませんよね。
ちなみに、この2173万円という数字は2世帯以上の人のデータかつ生計を立てている人が「老後の年金受給時までにどれくらい必要だと思いますか?」の問に対しての回答です。
一生独身を覚悟し、賃貸での生活を覚悟すれば資金はそんなにいらない可能性もあります。
僕が以前失業保険の受給をするために、ハローワークに通っていた時に職員さんに聞いたところでは、60歳以上のお年寄りを対象とした物件のあっせんをしている不動産仲介業者もあるとか。
やはり資産運用に伴って得た利益が非課税のiDeCoを使って自分がどれくらいのお金が必要そうなのか、ある程度は『あたり』をつけて掛け金を決めるのが良いと思いますね。
25歳の人が月々5000円ずつiDeCoで年利回り3%で資産運用すると370万円の資産を作ることができる
iDeCo口座定期預金にするか投資信託で資産運用するか
iDeCoを投資信託で運用する場合のオススメの投資商品と考え方
このブログを読んでいただいている方は、20代の若者(だと思いたい)ですので、比較的リスクが取れます。
投資においてのリスクとは価格の変動幅を指します。が、一から勉強するのは大変ですよね。
僕がマネックス証券をおすすめしている理由にマネックス証券にはiDeCoの資産配分シミュレーターがあるからなのです。
- 年齢
- 投資に対する知識
- リスクに対する考え方
- 株価下落後の考え方
- 資産運用の方針
これら5つの質問に答えると、オススメの投資信託比率を教えてくれます。
実際に僕がやってみたものが上の表です。
マネックス証券のロボアドバイサーを利用したポートフォリオ診断は公式ページから
ということでやりかた、といってもマネックス証券の公式ページから上記5つの質問に答えるだけです。
そのほか、マネックス証券以外でも各社「質問」に答えるだけで資産配分を教えてくれるサービスを用意しています。
実際に診断されたポートフォリオについては下記記事にて紹介しております。
全額定期預金を選んだ人でもあとから変更可能、スイッチングは便利
定期預金や投資信託をバランスよく購入することができるのもiDeCoの魅力ですが、
という方もいらっしゃると思います。
iDeCoは月々、あるいは定められたタイミングで支払いを行うものですから、「節税できるからやってみよう!でもよくわからないから定期にしておこう。」という考え方も個人的には「あり」だとおもいます。
もし、あとから投資信託の運用をはじめたいとおもったら『スイッチング』を行うことで解決できます。
スイッチングは、実際にiDeCoを利用していく中で、上記のような「やっぱり運用方法や金融商品を変えたい」と思ったときに使える手段です。
まとめ:超えなきゃいけない3つのハードルはめちゃくちゃ低い
冒頭からご紹介したように、iDeCoを始める場合
- 会社員の場合は勤め先の経理、総務担当にiDeCoをやりたいのですがと伝える
- 手数料が安い金融機関を決める(企業が進めてくる場合もありますが、ネット証券を選ぶのが一番安い)
- 投資方針を各金融会社の無料診断を使ってきめる
という3つのステップを踏むだけです。
まずはマネックス証券で資料請求してみましょう。