そろそろ投資はじめなきゃなぁ
と思ってもなかなか何から勉強したらいいのかわからない。
そもそもアメリカでは10歳から「金融」という教科がカリキュラムに組み入れられ、金融知識は日本人よりもアメリカ人の方が詳しいのが全ての原因だったりするのですが、それをそのままにしておけば、今後の人生で大きな損失になります。
日本人は頭がいいのに金融の勉強をしてないのはもったいない!20代のうちにきちんと学んでおこう
日本人は識字率が高く、学習能力が高いのにもかかわらず、お金に関することは「悪」だと植え付けられているので、投資しないと今後の人生で間違いなく損するのになかなか動き出せないんです。
でも大丈夫、日本人はまじめでコツコツが得意な文化で育ってきているのも事実なので今からでもしっかり学んで勉強すれば、遅れを取り戻せます。
今回の記事では、資産形成として必ず紹介される「投資信託」についての解説記事となっておりますので是非最後までご覧ください。
目次
20代が投資信託を買うべき理由|インフレに対応するために長期的な資産運用を行う
将来の年金が心配、これから結婚してマイホームも欲しい
と考える人も多いと思います。投資信託では、金融のスペシャリストに株式や債券を購入を委託することで自分の資産を増やすのが目的です。
では、なぜ資産を増やす必要があるのでしょうか?
ライフプランを考えてライフイベントに備えるため
なぜ資産を増やすのか?その一つに、家を買う、子供を育てる、老後の資金にするといった、人生の大きなイベント(3大ライフイベント)に備えるためです。
家も車もいらない、結婚もしない
こういう世の中ですから、老後のために備えるが最も適切かもしれません。
ライフプランのたてかたについては↓の記事に記載しましたので是非参考にしてください
世界的インフレ(物価上昇)によってお金の価値が減るから
今の100円は将来的に今の50円くらいの価値しかなくなってるかもよ?
2018年4月現在、世界的な金融緩和(わからないひとはスルーしてもかまいません)によってインフレーション(物価が上昇すること)が行る中、自分の持ってるお金の価値は下がってしまいます。
日本の中央銀行が指し示す目標としては物価上昇率2%程度とのことですので、今持ってるお金の価値が2%ほど下がると考えていいでしょう。
わかりやすい例でいえば、昔は何銭(1円の下)のお金が存在していました。
そうそう、大卒の初任給が「月給100円」という時代です。今の価値に換算すると20万円程度といわれています。
戦争が起きて50年以上たち今、大卒初任給は2000倍の20万円になりました。これは物の値段が高くなったことによってお金の価値が低下して、たくさん必要になったことが理由です。
タンス預金をしてはいけない理由
ちなみに、今の時代でも旧紙幣である100円札が存在していれば使えますが、100円札には100円の価値しかありません。
後生大事に100円札をもっていたとして、中古買取ショップで5000円程度の価値はありますが、2000%のインフレにまったく適応できていないのがわかります。
つまり、タンス預金はしてはいけないということ。
と、ちょっと怖いことを書きましたが、貯金よりは投資、しかも少額から行える投資信託は僕たち若者にとって有効的な手段なので見てくださいということです。
ここからは投資信託の基本的な部分を紹介します。
投資信託とは?|少額から金融のスペシャリストに自分の資産運用を委託すること
投資信託の知っておきたい3つのポイント
- 小口からの小額投資が可能
- 経済の専門家が投資、資産運用を行う
- 『投資』なので元本保証はされていない
投資と聞くと
よっしゃ株取引やるぞ!
ちょっとまってそれで大丈夫なの?
最近では「10万円から始められる株取引」など、比較的少額資金から投資を始められることを知って株式投資のスタートを考えられている人が多いと思います。
ただ、一から自分で金融知識をつけてとりあえず株を買うという行為を僕は推奨していません。
というのも、10万円で購入できる株式は低位株といって、成長性や企業業績などがわかりづらく、それら加味した値上がり予測が素人はできないようになっているからです。
若い20代が行うのであれば、原則積立投資を行うべきでしょう。
そこで積立が可能な「投資信託」です。
積立によるメリットは↓の記事に記載しましたので是非参考にしてください。
投資信託はいくらから買える?|SBI証券なら最低100円から
金融機関名 | 最低積立金額(月) |
ゆうちょ | 1000円以上(ネットのみ) |
三菱UFJ銀行 | 10000円以上 |
SBI証券 | 100円以上 |
楽天証券 | 100円以上 |
小額から投資を行う場合、積立ていくのが一番メリットがあるため、ここでは毎月の最低積立金額を紹介しています。
各金融機関でも毎月の積立金額はここ数年で大きくさがり、若年層である20代から投資をはじめる環境が整ってきたなという印象です。
ネット証券である、SBI証券や、楽天証券がなぜ安いのかというと、投資信託を行っているほとんどの人が証券会社で運用していることと、窓口業務に人件費をとっていないため、資金効率が良く最低金額が低くても大丈夫だからといった理由があります。
コーヒー一杯分からはじめるなら楽天証券とSBI証券どちらかがおすすめです。
インターネットで楽天市場をよく利用するという方は、楽天のスーパーポイントでも投資信託の購入が可能です。
投資信託は学級委員や生徒会役員を選ぶのと一緒
投資を行う際、株式など企業の業績などが重要になるため、もちろん業界分析や世界情勢からその企業が受ける影響などを加味して選ばなければなりません。
ただ、それを働きながら行うというのは、銀行員や証券会社に勤めている人でない限り基礎となる知識がなく難しいです。
投資信託ではそうした、投資における銘柄選定をあらかじめパッケージ化し、且、将来的にどの程度の利益が見込めるか(リターン)を提示。資産運用のスタイルで僕たちは選ぶことができます。
学生のころ、成績が優秀かつ、学校行事を楽しくできそうなユーモアをもつ人物が学級委員や生徒会役員を選んでいましたよね?
いままでの成績が振るわない生徒には信頼が集まらないですし、過去の実績が良ければみんなから人気が出ます。
人気が出た場合、投資信託においては資金が多く集まり、幅広く利益を見込める投資活動に専念ができるというわけです。
投資信託の元本保証は法律で禁止されているのをご存知ですか?|日本で元本保証されているのは銀行預金、貯金の1000万円
さて、投資信託で知っておいてほしいことの最後の項目です。
投資には元本確保型はありますが元本保証型はありません。
日本の銀行、ゆうちょ、信用金庫にはペイオフ(預金保険法)という法律によって、預金、貯金が1000万は保証されると明記されています。このほかの金融商品に対し、元本保証と記載、提示するのは出資法違反になります。
つまり、
投資しませんか?元本保証ですよ
は完全に違法なので覚えておきましょう。
元本確保型は元本が確保できるようリスクを少なく取った低リスク低リターン運用をおこなうということで、必ず保証されるわけではないので、こちらもあわせて覚えておいてください。
元本が保証されていないから投資って怖い
というかたがいますが、この世に「リスクが0で安全に」なんてものはありません。きついことをいうようですが、認識を改めましょう。
ピアノや書道のならいごと、うまくいかなかったことたいして失敗だったと思うでしょうか?お金を返せと教室にいいますか?
たしかに、なんらかの成果につながらなければ「損をした」と考えるかもしれませんが、「投資」とはそういうもの。
さて、ここまで読んでいただきましたが、先ほどの内容も含みつつ、投資信託の仕組みをご紹介します。
投資信託の仕組みを知ろう
ここからはもう少し踏み込んだ話を書いていきます。
投資信託の内容はわかってきた、でももう少し詳しい内容をしりたい
投資信託の仕組み
- 投資信託は三位一体
- 投資信託の購入にかかる費用・コスト
証券会社、信託会社、信託銀行三位一体のしくみ
投資信託の仕組みは「公平性」を保つよう、三位一体のしくみをとっています。
- 販売会社:投資信託を販売する役割
- 投資信託委託会社:預かった資産を運用する役割
- 信託銀行:集められた信託財産の管理を行う役割
先ほど書いた通り、投資信託は小額から始められます。
いうなればドラゴンボールの孫悟空のフィニッシュ技である元気玉ににています。孫悟空は筋斗雲に乗れるほど良い心を持った人なので元気玉(ここでいうお金を集めること)を作れますが、邪悪な心(破産、詐欺など信用できそうにない会社)を持っている悪役は元気玉を作れませんよね?
実社会では良い心を持った人を客観的に判断する方法がないため、各企業ごとに役割を分散させることで公平性を保ちます。集めた資金をどこかが勝手に持ち逃げすることができないようにするためのシステムですから、安心して僕たちは購入できるのです。
投資信託を購入する証券会社は何で選ぶべきなのか?
どこで投資信託を買えばいいんだろう?
投資信託を販売する、証券会社や銀行、ゆうちょは「コンビニ」だと思った方がわかりやすいかもしれませんね。
少年ジャンプを取り扱ってないコンビニって存在しませんよね?皆にオススメしたい人気商品というのは販売する場所が違っても購入することができます。
ですから、ニッチな金融商品の取り扱いがなかったとしても、メジャーな投資信託商品が買えないといったことはありませんので、先ほども少し紹介したように、「楽天のスーパーポイントが使える」、とか「SBIの銀行を利用しているから」といった理由で口座の開設先を選ぶのでよいと思います。
購入時にかかる投資信託の費用をしろう
さきほど、三位一体のしくみとご紹介しましたが、関連する企業が3つ入るとそれだけコストが発生します。
投資信託にかかる費用は
- 購入時手数料
- 運用管理費用(信託報酬)
SBI証券で投資信託販売ランキング1位のレオス-ひふみプラスを例に紹介
少し画像が小さいですが、先ほど挙げた手数料が目論見書に記載されています。SBI証券では、申し込み手数料を最大で税込み4.32%とし、販売する投資信託にしたがうためレオス-ひふみプラスは3.24%を購入時に支払うということですね。
また、この購入時手数料に関して
購入時の商品説明または商品情報の提供、投資情報の提供、取引執行等の対価として販売会社に
お支払いいただきます。
目論見書はきちんと読まなければなりませんが、プロが運用してくれるための技術料です。
他人に任せると手数料取られるからやだ
とはいわずに、任せた方が僕は堅実だと思います。
人気の投資信託を選ぶことで信託報酬を少なくすることができる
目論見書を見るときは純資産総額が多い方が有利だよ
また、運用管理費用(信託報酬)については、現在(2018年3月度)のレオス-ひふみプラスの純資産総額は5728億円なので、全体で年率0.84%を各会社に信託報酬として支払う必要があります。
純資産額が低い不人気の投資信託を購入すると信託報酬も高くなってしまいます。人気の投資信託を購入することで、信託報酬を安く抑えることができますのでここはしっかりチェックが必要です。
目論見書や利回りの考え方は、また別の記事でご紹介いたします。
ここからは自分で運用も行いたい人に伝えたいことを記載していきます。
書店で見かけた本を読んだだけで株を買うのは辞めろ|生兵法はけがのモト
さて少し個人的な話をしたいと思います。ここまで制度的な話ばかりで疲れたでしょうからね。
僕が良くいく書店はTSUTAYAですが、かならず「優待株でお得に株初心者にもオススメ銘柄!」みたいな特集が組まれていて、株式を購入して取得した優待と配当を合わせた利回りをさも「お得」であるかのように記載している本を見かけます。
そしてそれを熱心に立ち読みしている方もいて、「最近は本当に投資ブームなんだなー」と思いました。
ただ、10万円以下で購入できる優待銘柄、アレを真に受けてその株を購入するのであれば、株取引を行う知識が圧倒的にかけているので、まずはインベスターZを読みましょう。
小売、飲食、アパレル、家電量販店銘柄の優待を求める心理は無知が故
吉野家の優待ひゃっほー
冒頭で、長期的な資産運用を行うために投資を行います。
と記載しましたが、優待銘柄を取り扱っているほとんどが小売、かつ特集が組まれているのは、たいていアパレル、家電量販店、ゴルフレジャー関連の銘柄です。
これを見て、「あ」と思えた人はまだ大丈夫ですが、何がダメなのかはまずはインベスターZから読むことをお勧めします。(2回目)
30代以下がメインターゲットの日本の小売業は今後もAmazonや楽天市場などのECによって売上が落ちていきます。
長期的に行う投資を考えるのであれば、小売業などの優待を狙って取引するのは間違っていますし、『短期のトレード』として仕掛けるのであれば、流動性(株が売買される量)が低いため、間違っています。(優待の配当落ち日を狙ったクロストレードは割愛)
とはいえ、「好きこそものの上手なれ」という言葉が昔から日本にあるように、興味を持って行うこと事態は悪いことではないと思うので、まずはやってみるのも大切です。
投資信託を考えるうえで利用したい日本の制度
さて、話は投資信託に戻りますが、日本にはサラリーマンでも節税できる仕組みが存在していることをご存知でしょうか?
iDeCoをサラッと紹介
増税国家の日本では珍しいサービスだよ
通称401K,iDeCo(個人型確定拠出年金)といわれている制度を扱うことで、節税しながら投資信託や定期預金を組めるサービスです。
iDeCoを通して投資信託を購入すると、
- 利益に税金がかからない
- iDeCoで積み立てた金額は税金が免除される
- サラリーマンは年間27万6000円を限度として積立が可能
- 年金なので60歳になるまで積み立てが可能
- 投資信託と定期預金を選ぶことができる
といった特徴があります。増税国家の日本では珍しい制度がiDeCoです。
iDeCo↓の記事で紹介しているので是非参考にしてください
積立NISAは20年間利益が非課税
本来ならば、総合分離課税で株などの売買差益、配当利益が出た際には20%課税されるのですが、こちらの積立NISAも非課税です。
- 利益に税金がかからない
- 年間40万円を限度として積立が可能
- 非課税運用期間は20年間
- 原則投資信託のみ
といった特徴があります。
iDeCoと積立NISAは別々の制度なので組み合わせて使うことができます。
こうした制度を併用して行うことで、積立投資を行い老後の資金に備えられるよう、実は日本の政府は用意しています。
ただ、営利目的で行うといった側面が弱いのと、投資に対するリテラシーが低い人が多い現状があってなかなか広まりません。絶対に利用した方が良いサービスだと思います。
投資信託を実際に購入する手段は何がベスト?
100円から積立できるネット証券の口座をひらくところからじゃないかな
さて、ここまで記載してきましたが、なにわともあれ上記のiDeCoや積立NISAの制度も含め証券会社に口座を開設しなければなりません。
ネット証券や、ゆうちょ、銀行ふくめ、「口座を作ってはいけない」なんてことはありませんから、いろいろなところで口座開設するのも一つの手。
ただ、以前書いたiDeCoの記事で比較しましたが、手数料はネット証券が圧倒的に安く、また、取り扱う投資信託の本数も多いため、僕がおすすめするのはSBI証券です。
それに関しては↓の記事にまとめましたので絶対に1度目を通してください
失敗しない投資信託の選び方|長期投資はターゲットデートファンド
あえて、僕が紹介するとしたらこれ。フィデリティ-フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド ベーシック 2050(ただ、投資は自己責任です、先ほども記載した通り元本保証はありませんし、お金が減るリスクがあることを理解したうえで臨みましょう。)
SBI証券で、もちろん買えるよ
利回りを考えて投資信託に毎月お金を積み立てていく方式を僕はオススメしていますが、全体を見渡してポートフォリオを組むのが最も失敗しない方法。
投資信託ではそれを自動で行ってくれる商品があります。
少し、難しくなってしまうのですが、アメリカでは20代などの若年層では株式運用比率の高いポートフォリオを組み、歳をとるにつれリスクの低い債券比率を自動的に高めていく(リバランスをする)というターゲットデートファンド(TDF)が最もメジャー。(ちなみにデートと名前がついているのはその人の人生と寄り添うためらしいです。)
徹底的なリスクマネジメントを行うことでリーマンショック級の下落にも耐えられる投資信託。
資産運用をロボアドバイザーに任せてしまう
また、AIに丸投げしてしまうという手もあります。
ロボアドバイザーではTHEO(テオ)やWealthNavi(ウェルズナビ)が有名ですが、口座を開設してから資金を投入してからすぐにAIが運用を開始してくれます。
上記のように自動でリバランスを行ってくれることからも、すぐに始められるといった点で投資に対するリテラシーの高いひとから評価を得ています。
現在の株やFXなどのトレードはほぼAIが行っているため、それに対抗するための処置としても今後ますますAIを利用した資産運用が増えていくため、興味のある方はトライしてみましょう。
まとめ:複利と節税制度を使って、長期的な資産運用を
さて、いかがでしたでしょうか?
投資信託は積立運用で長期的に資産を増やしていくために最も有効な手段です。利回り+再投資=複利にiDeCoや積立NISAを利用した節税も期待できます。
将来に不安を持つ僕たち20代、お金はないかもしれませんが、周りの大人よりも優れているのは情報の収集能力です。
せっかくここまで僕が一生懸命学んだ内容を読んでいただいたのですから、良い方向に生かしていきましょうよ!