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【ロボアドバイザー】ウェルスナビの手数料1%は高い?安い?|疑問を解決

ロボアドバイザーのウェルスナビは、厳格な銘柄スクリーニング(ふるいにかけること)によって選ばれた、投資対象として適格であると認定された銘柄のみポートフォリオに組み入れています。

そのため、「世界の富裕層・機関投資家がレベルの運用」が可能という触れ込みで、2018年4月6日に預かり資産・運用者数No.1 ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」が預かり資産700億円を突破と発表いたしました。

一方で、金融知識の高い層からは「ウェルスナビの手数料は高いんじゃないか?」という声が聞こえてきます。

本当に大丈夫なんでしょうか?

今回はそんな疑問を解決するべく、「ウェルスナビの手数料1%は高い?安い?疑問を解決」と題して記事を書きます。

ウェルスナビで運用される7つの金融資産・銘柄を紹介

種類 銘柄名 資産運用会社
米国株 VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) Vanguard
日欧株 VEA(バンガード®・FTSE先進国市場ETF) Vanguard
新興国株 VWO(バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF) Vanguard
米国債券 AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF) BlackRock (iShares)
物価連動債 TIP(iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF) BlackRock (iShares)
GLD(SPDR® ゴールド・シェア) State Street (SPDR)
不動産 IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF) BlackRock (iShares)

ウェルスナビは7つの金融資産を組み合わせて行います。

と、その前にこれらの資産を運用しているバンガードガードとブラックロックについて少しだけ紹介しておきましょう。

最強の資産運用会社、「バンガード」と「ブラックロック」

バンガードグループは世界最大級の投資信託運用会社

運用資産: 5.1兆アメリカ合衆国ドル

本部: アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 バレー・フォージ

ブラックロックは、世界最大の、資産運用会社

運用資産: 6.288兆アメリカ合衆国ドル

本部: アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク

どちらも、機関投資家(スーパー金持ち)の資産を預かる最強の資産運用会社です。

この二つの運用会社と日本の運用会社の差をわかりやすくいえば、界王拳20倍の孫悟空(日本)と、最終形態のフリーザ(米国)ぐらい実力差があります。圧倒的な資金力

バンガードが取り扱うVTI

 

米国株の代表ETF(上場投資信託)、VTIの日本名称はバンガード・トータル・ストックマーケットETFで世界の富裕層や日本の投資家からも信頼を集めるETFです。

バンガード・トータル・ストックマーケットETFは世界的に有名な代表銘柄であるAppleやAlphabet(Google)の持ち株比率が高く、かつアメリカの株式市場に上場している小型株までを網羅する超分散型のETFです。

長期的な資産運用では利回りやポートフォリオを重視する傾向があり、米国に上場している99.5%の株式に分散投資するよう設計されている投資信託はほかになく、投資玄人の方からも厚い信頼があるのがVTI(バンガード・トータル・ストックマーケットETF)です。

なかでも魅力的なのはその手数料。VTIは運用会社に支払う手数料が0.04%と超割安

他の投資信託と比べると圧倒的に安いことがわかります。ちなみに日本で取り扱われる投資信託の平均は0.5-1.0%程度が最も多く、米国株のETFに投資した方がコストがかからないことがわかります。

これはなぜでしょうか?

なぜ米国株のETFは手数料が安い?

投資信託の手数料は、主に純資産総額が高ければ高い程安くなります。商売では、まとめて買い付ける方がコストがかからないのはなんとなく想像がつくでしょうか?

つまり、参加者が多ければその分手数料を安くできる仕組みですね。

VTIの資産規模は918億米ドル、これは日本円に直すと約10兆円(ファンド全体では600兆円規模)です。

 

日本のネット証券で一番人気のある投資信託ひふみプラスは純資産総額5728億円。とケタが2つ違います、そして手数料は年率で1%。

このように、日本の投資信託は米国に比べ規模が小さいため、手数料が高くなり、結果として僕たち投資家としては不利です。

ウェルスナビの手数料”だけ”を見ると1%は高い

種類 銘柄名 手数料
米国株 VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) 0.04%
日欧株 VEA(バンガード®・FTSE先進国市場ETF) 0.07%
新興国株 VWO(バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF) 0.14%
米国債券 AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF) 0.05%
物価連動債 TIP(iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF) 0.20%
GLD(SPDR® ゴールド・シェア) 0.40%
不動産 IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF) 0.44%

さて、ウェルスナビにかかる手数料は1%(3000万以上は0.5%)です。

上記表と比べてみてください。

ウェルスナビが運用するETFは、僕たちが個人でも市場で購入できる商品にたいして、やや割高な手数料を取っています。とはいえ、3000万円を超えると年率0.5%とお金を持っている人は有利にできていますね。

ウェルスナビの魅力はわかりやすさとはじめやすさ

前回記載した記事にも「ウェルスナビ最大のメリットは簡単であること」としました。

【メリットは簡単であること】ウェルスナビのオススメポイントをわかりやすく紹介 なります。それは「ロボアドバイザー」を使うことです。 本サイトでは、主に20代向けに投資内容をわかりやすく紹介...

実際、こうして僕は解説しているわけですが、ウェルスナビの資産運用の方針というのは、パッシブ型の運用を取り入れた長期的な資産運用。超富裕層たちがとっている投資方針です。

手数料1%でかつ自動売買、無勉強でも参入できるというのは投資を知っている人からしたら画期的なシステムなんですよね。

まとめ:ウェルスナビの手数料が高いか安いかは投資方針によります。

運用を実際に行ってくれる、リバランスを行ってくれる手間がないため投資の初心者やお金持ちの資産運用方法に興味のある方はウェルズナビを利用してみるのはありだと思います。

お金持ちの資産運用=お金のことは考えないでやりたいことをやるです。

とはいえ、自分で銘柄選定をしてみたいという方もいらっしゃると思いますし、ロボアドバイザーで懸念されている「投資方針の透明性」についても気になる方はいらっしゃるでしょうからここの判断になるでしょう。

それでもウェルスナビは情報開示も頻繁に行っているし、各金融機関との連携とキャンペーンも行っていることから、良いサービスだと思います。

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