トライオートFXは証券会社・インヴァスト証券が提供するFX自動売買のシステムです。
近年、マネースクエアが提供するトラリピや、アイネット証券のループイフダンなど、リピート・トラップ系注文型の自動売買が注目を集めています。
そのなかでも、トライオートFXはスプレッドが店頭FX業者の中で最も狭く優良なFX自動売買システムといえます。
この記事ではトライオートFXをご紹介します。
目次
トライオートFXとは
トライオートFXとは証券会社インヴァスト証券が提供するリピート・トラップ系注文型のFX自動売買です。
リピート・トラップ系注文型のFX自動売買にはほかにも種類があり、マネースクエアが提供するループイフダンや、アイネット証券が提供するトラリピなどがあります。
こうしたリピート・トラップ系注文型の自動売買は金融資産が500万から2000万以上ある医者や弁護士、サラリーマン投資家から人気のある自動売買です。
FXにおける自動売買の特徴は24時間開かれる市場の収益チャンスを拾い続けることで高い利回りを追求することが可能というコンセンプトの元提供されています。
トライオートFXの特徴
トライオートFXの特徴として、スプレッドが狭く手数料が安い。あるいは独自の自動売買セレクトを取り入れることによって初心者でも簡単に高利回りの資産運用が可能であるという点です。
オートパイロット注文
オートパイロット注文(AP注文)はIFD(イフダン)を連続して行える=自動売買です。
IFD注文とは、ある価格帯になったら買い(あるいは売り)を入れ自分の狙った金額まで来たら決済注文をいれること、通常のFXや株取引でも用いられる注文方法。
オートパイロット注文注文とはIFD注文をシステム化し、想定したレンジで売り買いを連続して行い利益を上げ続けるコンセプトのもと提供されています。
相場の方向感がわからない初心者には、新しくスタートした自動売買セレクトコアレンジャーがおすすめです。
トライオートFXのスプレッド(手数料)をトラリピ・ループイフダンと比較
トライオートFXの17取扱通貨とスプレッド
通貨ペア | スプレッド |
USD/JPY(ドル/円) | 0.3pips(変動あり) |
EUR/JPY(ユーロ/円) | 0.5pips(変動あり) |
EUR/USD(ユーロ/ドル) | 0.3pips(変動あり) |
AUD/JPY(オーストラリアドル/円) | 0.6pips(変動あり) |
AUD/USD(オーストラリアドル/ドル) | 1.4pips(変動あり) |
AUD/NZD(オーストラリアドル/ニュージーランドドル) | 5.8pips(変動あり) |
NZD/USD(ニュージーランドドル/ドル) | 2.0pips(変動あり) |
CAD/JPY(カナダドル/円) | 1.9pips(変動あり) |
GBP/JPY(ポンド/円) | 1.0pips(変動あり) |
NZD/JPY(ニュージーランド/円) | 1.7pips(変動あり) |
CHF/JPY(スイスフラン/円) | 2.0pips(変動あり) |
TRY/JPY(トルコリラ/円) | 5.5pips(変動あり) |
ZAR/JPY(南アフリカランド/円) | 1.8pips(変動あり) |
EUR/AUD(ユーロ/オーストラリアドル) | 2.0pips(変動あり) |
EUR/GBP(ユーロ/ポンド) | 1.9pips(変動あり) |
USD/CHF(ドル/スイスフラン) | 2.0pips(変動あり) |
トラリピの11取扱通貨ペアとスプレッド
通貨ペア | スプレッド |
USD/JPY(ドル/円) | 3.0pips(変動あり) |
EUR/JPY(ユーロ/円) | 3.0pips(変動あり) |
EUR/USD(ユーロ/ドル) | 3.0pips(変動あり) |
AUD/JPY(オーストラリアドル/円) | 3.0pips(変動あり) |
AUD/USD(オーストラリアドル/ドル) | 3.0pips(変動あり) |
NZD/USD(ニュージーランドドル/ドル) | 4.0pips(変動あり) |
NZD/JPU(ニュージーランドドル/円) | 調査中 |
CAD/JPY(カナダドル/円) | 1.0pips(変動あり) |
GBP/JPY(ポンド/円) | 4.0pips(変動あり) |
TRY/JPY(トルコリラ/円) | 5.0pips(変動あり) |
ZAR/JPY(南アフリカランド/円) | 2.0pips(変動あり) |
ループイフダンの8取扱通貨ペアスプレッド
通貨ペア | スプレッド |
USD/JPY(ドル/円) | 2.0pips |
EUR/JPY(ユーロ/円) | 3.0pips |
GBP/JPY(ポンド/円) | 5.0pips |
EUR/USD(ユーロ/ドル) | 2.0pips |
AUD/JPY(豪ドル/円) | 4.0pips |
NZD/JPY(NZドル/円) | 6.0pips |
AUD/USD(豪ドル/ドル) | 4.0pips |
CAD/JPY(カナダドル/円) | 5.0pips |
ドル円通貨ペアだけみても、トライオートFXのスプレッドは0.3pipsと日本国内のFX業者のなかで最も狭い水準を維持しておりかなり良心的です。
※スプレッドとはレートの買値と売値の差為替取引における手数料。
FXで勝つために必要な手数料負けをしないためにはスプレッドの低い業者を利用することであり、ドル/円0.3pipsはSBI証券や楽天証券などの大手証券会社と同じ水準です。
また、取り扱い通貨ペアが17種類と豊富なため収益チャンスは、トラリピやループイフダンよりも多いでしょう。
1万通貨あたりのスワップポイント比較
FXで投資を行う上で忘れてはならないのがスワップポイントです。スワップポイントは各国の金利差による金利収入で、FXの投資戦略を組むうえで忘れてならないものです。
米ドル/円の1日の買いスワップポイント上)売りスワップポイント(下)1日あたりの | ||
トライオートFX(インヴァスト証券) | トラリピ(マネースクエア) | ループイフダン(アイネット証券) |
+55円 | +12円 | +63円 |
-66円 | -64円 | -74円 |
1万通貨当たりでプラス最も優秀なのはループイフダン。一方マインスもループイフダンとなります。スワップポイントの差が著しく大きいのがマネースクエアのトラリピとなります。
収益チャンスを広げるためのFX自動売買において、両建ての戦略(買いと売りのポジションをもつこと)は必要証拠金を下げるうえでも有効な戦略だといわれています。
特に、トライオートFXは両建てを前提とした戦略であるため、マイナススワップポイントの差が投資のパフォーマンスに大きく影響を与えます。
取引時の手数料の安さ(スプレッドの狭さ)やリピート・トラップ系注文型のネックとなる買いスワップと売りスワップの差。この2点を考慮してもインヴァスト証券のトライオートFXは他の二社よりも良心的といえます。
自動売買セレクトで初心者でも簡単に通貨ペア選定ができる
インヴァスト証券では、トライオートETFによる自動売買セレクトを行っていましたが、2018年7月よりトライオートFXにおいても自動売買セレクトが可能になりました。
自動売買セレクトでは、トライオートFXにおける取扱い17通貨ペアより長期レンジの値幅を予測し、効率的に収益をあげる『コアレンジャー』と、下落トレンドのでている高金利通貨の反騰を狙う『スワッパー』があります。
自動売買セレクトはインヴァスト証券で口座開設を行えば無料で使うことができます。カートに入れるを押すと通貨単位を決めるだけですぐに推奨証拠金を算出してくれるため誰でも簡単に高リターンの通貨ペアのFX自動売買が開始できます。
ドル円であれば、1000通貨から始めることができ推奨証拠金は50万円もあればFX自動売買を始められるため注目を集めています。
取引ツールはPCスマホ対応
パソコンだけでなく、スマートフォン用のアプリも用意されており誰でも簡単に利用することができます。
トライオートFX
INVAST Securities Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
ここからはさらにかみ砕いて自動売買セレクトについて記載していきます。
トライオートFXの自動売買セレクト
トライオートFXのメインサービスになる言っても過言ではない自動売買セレクトにおけるFX自動売買についてフォーカスして記載していきます。
コアレンジャーの特徴
インヴァスト証券が運営しているメディアによると、『コアレンジャー』は
- 各通貨ペアの過去約4年半(2014年1月2日~2018年4月30日)の高値と安値の差を参考にしてレンジ幅を設定します。
- 60%~70%の価格(日足終値)をカバーできる価格帯を「コアレンジ帯」とします。
- 上記レンジ幅のうち、コアレンジ帯以外は「サブレンジ帯」とします。
とのこと、FX相場は長期的にレンジ相場になるという方針のもと期間を区切って上記設定の元ドル円にてバックテストを行ったようです。
※バックテストは過去の値動きから現在の値動きまでの(ヒストリカル)データをとって実際に設定したらどれくらいのパフォーマンスをあげられるのかというベンチマーク。あくまで指標です。
バックテストの結果は期間収益率が130%とはいえ、チャイナショックのあった2015年1月のパフォーマンスが著しく低下し、-90万円(実現損益は-50万)になっている区間もあります。
上記実際のチャートでも直近4年のドル円相場でいえば、110円を起点とした10円幅レンジ相場を繰り広げています。
コアレンジャーは60%~70%の価格(日足終値)をカバーできる価格帯で設定され、それに対し、突き出た部分(サブレンジ帯)の収束を見越したカウンターパンチをカウンター値としています。
2015年起きたチャイナショックのような為替の連続した急変動によりポジション数が増えて含み損が増加したと考えられます。
サブレンジ帯のカウンター値として利確幅を80pipsと多めにとることからも為替相場が大きく荒れる年は含み損が増加し、それを過ぎると爆発的に利益を上げるロジック。十分な証拠金の用意と狼狽しない強いマインドが保てるような資金管理が大切です。
スワッパーの特徴
スワッパーは、右肩下がりの下落トレンドを形成するトルコリラや南アフリカランドなどに対して逆張りの買いをいれ細かく利確していく戦略をとったロジックです。
1万通貨あたりの買いスワップ(金利収入) | |
南アフリカランド/円 | 10円 |
トルコリラ/円 | 50円 |
インヴァスト証券公式メディアでは、
利益確定した後に少し下がった価格で買い注文を発注しておくことで、右肩下がりのトレンドで短期の反発を狙うことができます。
としていますが、トルコの政策金利発表時などは今年20%以上の変動が起きたことも考えると、運用を行う時期を選定する必要があると思います。
コアレンジャーの有効的な使い方
相場における優位性:豪ドル/NZドルの例
コアレンジのバックテストは(2014年1月2日~2018年4月30日)の期間をとっており、コアレンジャー豪ドル/NZドルの収益率は315.49%とのこと。驚異的なパフォーマンスです。
コアレンジャーのデメリット
レンジ区間の設定の都合が良すぎる
実際にコアレンジャーの注文設定を振り返りながら、過去のチャートでコアレンジとサブレンジを探ってみましたが、チャート上では上記の通り。
オセアニア通貨として兄弟のような動きをするAUDドル/NZドル(オーストラリアドル/ニュージーランドドル)はドル円以上にレンジ相場になりやすいといえます。
この点に関して言えば、レンジ相場でガンガン利益をあげるリピート系が得意とする相場であり通貨ペア選びとしては完璧だと思われます。
しかし、これをさらに長期な相場に当てはめてみると下記の通り。
インバスト証券が提示しているバックテストの結果は2014年のレンジ相場突入からのものであり、長期で見れば上値ブレイクの余地があります。
つまり、ニュージーランドドルが大きく売られるような要因があれば、一番高いポイントまでのトレンドを形成する可能性があり一気に含み損が拡大する可能性が高い。
レンジ形成した地点からバックテストの結果として収益率をうのみにするのは大変危険です。
個人的にはカウンター値が深いため、たとえレンジで帰ってくる相場だったとしてもマイナスの含み損が大きくなる可能性があり、ロスカットをくらってしまう局面が発生しそうです。
スプレッドが広い
トライオートFXは他社のリピート・トラップ系注文型のものよりもスプレッドやスワップポイントが良心的な値であると記載しました。しかし、豪ドル/NZドルのスプレッドは5.8pipsとかなり広め。
5.8pipsの手数料は1万通貨あたり、約580円ほどですからエントリーするたびにこの手数料を支払わなければなりません。
せっかく手数料の安いトライオートFXを利用するのに高い手数料を支払わなければならない豪ドル/NZドルを不用意に選択するのは賢いとは言えません。
通貨ペア選びや注文方法に関しては、抜群に優れていると思われるコアレンジャー豪ドル/NZドルですが、手数料が高くバックテストの期間に僕個人としては懐疑的。単体ならコアレンジャードル円を着実に回す方が優位性があると感じます。
自動売買セレクトでリスクヘッジ!コンポジットでトライオートETFと組み合わせましょう
トライオートFXでも自動売買セレクトがはじまり、トライオートETFとトライオートFXを組み併せて行える『コンポジット』が選べるようになりました。
リターンがそこまで多くないがコツコツ稼ぐETFと、リターンの多いFXの組み合わせ(小型株一般消費財+コアレンジャーAUD/NZD)が理想的な収益グラフを描きます。
一般消費材追尾、は上昇幅こそすくないものの、レンジ相場に得意な”追尾“によるコツコツと増やしていくタイプ。
リスクヘッジで資金分散という上では値動きの少ないETFと組み合わせるのが理想的です。
今後、コンポジットでも採用銘柄は増えていくと思われますが、現状は小型株一般消費財+コアレンジャーAUD/NZDがリスクヘッジとして最適だと思われます。
トライオートFXまとめ自動売買セレクトでコアレンジャーチョイスドル円をチョイスしよう
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